善行を多く積むと・・・

※善行



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本日は「善行を多く積むと・・・」と題して書かせて頂きます。 


 『積善の家には必ず余慶あり』という言葉をご存じでしょうか? 


 中国の儒教の経典の「易経」の中にある言葉です。 


 意味は、 

 「善い行いを多くした家には、その報いとして必ず子孫に幸福をもたらす」です。 


 これは「徳積み」の話の中で出ることですが「徳」には二つの徳があります。 


 ひとつは「陽徳」といって、名を明らかにしてする善い行い。 


 もうひとつは「陰徳」といって、名を明かさずする善い行い。 


 どちらも善い行いで徳積みです。 


 何が違うかというと、返ってくる効果が違うと言われています。 


 不謹慎ですが、パワー的にいうと、誰が測ったのか分かりませんが、陰徳は陽徳の30~50倍とも言われています。 


 「陽徳」は自分にだけ返ってくるとされています。 


 「陰徳」は自分だけでなく家系に残り三代先(孫の代)まで及ぶとされています。 


 『積善の家には必ず余慶あり』も子孫に幸福をもたらすという意味から、『陰徳』と意味が重なります。 


 私が神道を学んだ葉室賴昭先生著書から余慶があった話を簡単にご紹介致します。 

 あるお医者さんのお話です。その方のお父さんは明治からお医者さんをやっていて村の人たちに慕われていた。村の人たちがお金が払えない時はもらわなかったそうです。そのかわり盆と暮れにお米や野菜を届けてくれました。そんな調子で利益を考えずやっていて裕福ではなかった。ある時、患者さんがお金が必要だと山を買ってくれないかと相談され、何の値打ちもない山を貯金をはたいて買ってあげたそうです。

そして、時が経ち息子さんがお医者さんになり後を継ぎました。ある時、台風でその山が崩れてしまいます。すると、土の下から貴重な鉱石が沢山埋蔵されているのが見つかりました。買い取ったお父さんはこのことは全く知らずに亡くなり、息子さんは巨万の富を得たというお話です。 


 これを聞いて、「じゃぁ私も善い行いをして巨万の富を得よう」という下心で善行をしても駄目だと思います。 


 ただただ「人のために」と善い行いを積み重ねることが結果的に余慶につながるのだと思います。 


 自分のためでなく、他者のことを優先してあげることが結果として世の中を幸せにしていけるのだと思います。 


 ひとりひとりの善行が世の中を変えていくのだと思います。


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最後まで読んで頂き有難うございました。 

 本日は、これで失礼致します。 

 ありがとうございました。

合同会社 宇部経営コンサルタント事務所

昭和54年創業 / 経営相談・経営改善・経営者研修・社員研修

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