生き方の原点①『共生』
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。
本日は「生き方の原点①『共生』」と題して書かせて頂きます。
神道の勉強をする中で学んだ日本民族の生き方の原点について書かせて頂きます。
ブログでも何度も書かせて頂いていることですが「共生」「感謝」を重視する生き方が世界最古の国「日本」にしてきたのだと思います。
先ずは「共生」からお話ししましょう。
太古の時代(紀元前/縄文や弥生時代)から、米を主食にした農耕民族でした。
一家族だけの米作りでは、収穫量に限界があり備蓄も出来ず生きていけません。
様々な試みの結果、4~5家族/20~30人の共同生活をして、仲良くお互い協力した方が作業分担もでき多くの収穫が望めると気付いたのでしょう。
これが「共生」のはじまりです。
時が進んで飛鳥時代。
聖徳太子が「十七条憲法」をつくりました。
第一条に『和を以(も)て貴(とうと)しとなす』とあります。
これは、「何事も仲良く調和していくことが最も大事」という意味です。
憲法の第一条からも、仲良く協力する「共生」を謳っています。
日本には古くから「共生」につながる言葉がいくつかあります。
『結(ゆ)いの精神』
地域総出で協力し合うという精神。
ひとつの家で何かあれば、そこに暮らす人たちが共同して作業をしていました。
最近はなくなりましたが、近所に不幸があると昔は自宅で通夜・葬儀をしていたので、ご近所さん総出で食事の支度などを手伝っていました。
『催合(もや)う』 他の人と共同して事をしたり物を所有したりすること。
『普請(ふしん)』 広く平等に奉仕を願うこと。
地域住民のために共同で何かを作り維持すること。 例えば「町内の清掃」です。 昔は、地域によるかもしれませんが、私たちの地域では、町内の清掃を「道普請」と言っていました。
以上三つの言葉を聞くことがないかもしれませんが、今でもこの言葉と精神が脈々と受け継がれている地域も現実にあります。
太古の時代から、幸せに生きるためにはどうしたらいいのかと考えていたら、行きついたのが「共生」という生き方だったのではないかと思います。
自分だけでなく、他家のことも手伝ってあげることで喜んでもらえ、また喜んでもらえたことに喜び、お互いに助け合うことが結果的に自分たちをも幸せにしてくれると分かったのでしょう。
他に「共生」助け合いの例をあげてみますと、
1.醤油がきれると、隣の家に借りに行く
・・・昨今は24時間営業のお店があるためできなくなりました。
2.頂きものがあると隣近所におすそ分け
・・・大都会ではあり得ない話ですね。
昨今は、戦後の教育で個人主義的な考え方が定着したのか、人と関わることを嫌う時代になって来ています。
なので「共生」ということも日常生活では中々見かけることがなくなったかもしれません。
しかし、太古の時代から先人達が、そんな生き方をしてきたことで、その心・精神は遺伝子の中で受継がれているのです。
でも、戦後の教育でそんな心・精神に蓋をさせられてしまったのです。
遺伝子で受継がれているけれども、眠ってしまっているのです。
最近の研究で遺伝子には様々活動をする遺伝子があって、そのひとつひとつにスイッチがあるということが分かったようです。
何か奮い立たせる出来事があれば、スイッチが入るのだと思います。
その証拠となる行動を見かけることがあります。
それは、良いことではないのですが、最近は毎年の様に天災で被害を受けることが多くなっています。
各地の被災地では、日頃は人と関わることから避けていた人達も、この難局を乗り越えるために「共生」の心が目を覚まし、様々な活動で「共生」の精神がちゃんとあると証明してくれています。
なので、被害にあった時だけ「共生」の精神が目を覚ますのではなく、日常から「共生の精神」を目覚めさせておきましょう。
そのためには、どうするかですが、数日前にも書きましたが、「手を合わせる」ことを毎日して頂くことで、「敬う心」「思いやりの心」等が芽生えてくると思います。
それが遺伝子の目覚めにつながると私は思っています。
明日は「感謝」について書かせて頂きましょう。
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