経営再建しても、安心してはならぬ
※気を抜くな
幸せ導く『はた楽』経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。
本日は「経営再建しても、安心してはならぬ」と題して書かせて頂きます。
経営が思わしくなく、銀行借入の返済も猶予をお願いしたことで、新たな借入は出来ないので会社の体質改善を行う以外に生き残る方法はない。
販売促進を色々試しながら、収入を確保し、同時に経費削減を実施。
経費削減は慎重にして欲しいと思います。
なぜなら、削減してはならないものもあるからです。
何もかも削減削減としていると、社員一同の士気が下がり悪影響につながることがあります。
そうして、身を削る思いで耐えしのぎ、赤字体質を脱却して月々の売上でやり繰りできるようになり、10年かけて蓄えも出来、銀行も今までの複数の借入を一つにまとめて頂き、返済猶予も解除して正常に戻った。実質の再建です。
こうなると、人は気が緩んできます。ここからの経営姿勢が非常に大切だと考えています。
このまま気の緩みから、あの苦しかった時に逆戻りすることがあります。
今まで、接待も極力せずにきたが、銀行借入に頼らなくても良くなってくると、今まで経費削減と窮屈な思いだったからか「このぐらい、いいだろう」と一回何かやってしまうと、「このぐらい」「このぐらい」と止まらなくなり、経営難に陥っていたころのことをすっかり忘れてしまう経営者が非常に多いと感じます。
経営者だからという訳ではありませんが、人間はやはり何事も良い状態になると苦しい時のこと忘れてしまいます。
これは今も昔も同じ様で、以前書かせて頂いた「実語教(じつごきょう)」に次のような言葉があります。
「雖富勿忘貧 或始富終貧」
とむといえどもまずしきをわするることなかれ あるいははじめはとみておわりまずしく
意味:今が裕福であっても貧しい時のことを忘れてはいけません。最初は裕福であっても最後は貧しくなることもあります。
「雖貴勿忘賤 或先貴後賤」
たっとしといえどもいやしきをわするることなかれ あるいはさきにたっとくしてのちにいやし
意味:今が立派な身分であっても立派な身分になる前の頃の気持ちを忘れてはいけません。最初は高い身分であっても終わりは低い身分になることもあります。
このように平安時代に書かれた「実語教」にも同じようなことが書かれています。
昔の人もこうして教訓として残してくれています。
やはり、苦しい時に誰も戻りたくないと思います。
ならば、それなりの言動をしなくては折角体質改善して良くした会社を、業績を悪化させてしまうでしょう。
かといって「うちは、苦しんだことないし、ずっと経営は安定してるから」と安心しきってもいけないでしょう。
良い時ほど、好き放題、贅沢をしたいかもしれませんが、
この先いつ来るともわからぬ機会に備え、良い時に如何に節制するかが、生き残れるかの分かれ道だと思います。
本日は、これで失礼致します。
ありがとうございました。
ご意見ご感想頂けると有り難いです。
ご質問もお受け致します。
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