幸せ導く『はた楽』経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本日は『私の経営コンサル⑧役員会やっていますか?』と題して書かせて頂きます。

～古い株式会社は取締役会があるとみなされています～

会社組織にされている事業所で、取締役会を設置されているにも関わらず、取締役会を開催していない会社があります。

会社法では、３か月に１回以上しなければならないことになっています。

つまり１年に最低でも４回は開催することになっています。

これは、株式会社のお話しですが、平成18年に施行された会社法では取締役会が設置されないことを原則に書かれてあります。

大企業は勿論設置が必要ですが、中小企業の中でも同族会社以外では、取締役会を設置されているでしょう。

なので、平成18年以降に株式会社を設立された小企業の方は、取締役会はないことになります。

しかし、それ以前からある株式会社は、以前から取締役会がある株式会社です。

会社法施行された平成18年5月1日からは、それまで通り「取締役会設置会社」とみなされています。

古い株式会社の方は、平成18年会社法施行後に「取締役会廃止」の登記をしていなければ、取締役会があることになっています。

何が言いたいかと言いますと、取締役会があることになっていながら開催していないことに問題があるということです。

と、会社法が施行される前から全く取締役会を開催したことがない会社は沢山あったと思います。

もし、取締役会を開催していないのであれば、「取締役会」を廃止しておいた方がよいのではというお話しです。

何か問題が起こった時に、それが第三者に対するものだと当然賠償請求等の責任がかかってきます。その問題が起こったのは、取締役会をしたからしなかったからではなくても、法的に定められていることを無視していたこと発覚すれば、罰則は逃れられません。

～取締役会設置していなくても役員会は必要～

中小企業でも、「形式ばってはやっていないが、毎月・毎週・逐次、役員会議はやっているよ」という会社はあります。

取締役会設置会社ではなくても、当然役員が集まり話し合いをする機会はあると思います。

会社法の取締役会とは、各取締役が３か月に１回以上、自己の職務の執行の状況を報告しあう場なのです。

これは、法的に「取締役会」の設置の有無に関係なく必要なことだと思います。

取締役同士で意見が食い違うこと等は、ありませんか?

小企業の殆どがオーナー社長(過半数の株式保有者が社長)だと思います。

役員も家族が就任されていたり、または自分ひとりだと思います。

まだ、家族だけの取締役ならあまりもめることはないかもしれませんが、他人を取締役に就任されているとその人の性格にもよりますが社長に反対することもあるかもしれません。

例えば、社長が新しい事業をすると決めたとします。しかし、他の取締役がリスクが大きい等の理由で反対したとしましょう。

それを、社長が無視して新しい事業を始め、運悪く、軌道に乗らず多額の損失を抱えることになったとします。

そうすると、株主が許さないかもしれません。株主が取締役に賠償請求することもあり得ます。

株主は、家族だから大丈夫だろうと思うのは勝手で、「許さない」という家族もいるかもしれません。

他人の株主ならなおさら「許さん」と言うかもしれません。

そうしたときに、反対した取締役は「だから私は反対した」といっても反対した証拠がなく、株主に社長と同様に責められることになってしまいます。

「お前も取締役だから、道連れじゃ」といって二人で裁判しても言った言わないで、仲が悪くなるだけです。

会社法では「取締役会設置会社」は取締役会での決議に関して議事録の作成を規定しています。

取締役会がない会社でも、役員会で何を決議したのか、誰が賛成して誰が反対したのか議事録を作成しておく必要があると考えます。

「議事録作っています。」という会社で、社長が勝手に作り他の取締役には見せず全役員の既製の認印を購入して押印していることがあります。

これも、もめる元ですね。ちゃんと、本人に決議内容を確認してもらって押印してもらいましょう。

中小企業、特に小企業では、様々なことに「まぁーそんなことはないだろう」と大袈裟なことを嫌う性質があります。

何かが起こってからでは、どうしようもありません。　

何事も順調でうまくいっているときは、何でもOKなのですが、それが急に上手く行かなくなると人は変貌します。自分を守るために責任転嫁や道連れにすることがあり、余計に仲を悪くしてしまいます。

誰も上手くいかないことは考えたくないですが、法的な役員会ではなくても、やはり記録として議事録作成しておくべきだと思います。

小企業では、社長の一存でなんでも進められる傾向にあります。それが善し悪し関係なくです。

なので、役員会で話し合うことで、社長が良いと思っていたことも、他の取締役の違う角度からの意見などで新たな気付きがあるのではないでしょうか?　取締役が複数いるメリットはそこにあるのではないでしょうか?

会社を発展繁栄させるために、オーナー社長は他の意見に耳を傾けることも必要だと思います。

本日は、これで失礼致します。

ご意見ご感想頂けると有り難いです。

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