『はた楽』経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本日は『中小企業経営者のよくある間違った認識』と題して書かせて頂きます。

～経営を全て管理してくれる機関はない～

本日は、経営に関するお話です。

よくあるご相談で、先日も同じようなご相談がありましたので、ご紹介致します。

「経理を社内で充実させるか、アウトソーシングにするか」というお話をよく聞きます。

アウトソーシングとは、殆どが税理士事務所に依頼することが考えられます。

この場合、相談される経営者の殆どが、税理士事務所に頼むと全てやってもらえると思っていることが多いです。

この「全て」とは、帳簿作成、申告書作成は勿論ですが、給料計算、支払業務(振込など)、資金繰りなど、通常経理社員がやることです。

または、給料計算、資金繰り等は社内でやるとしても、記帳、申告書業務を依頼したら、経営の管理(経営コンサル)までやってもらえると思っている経営者も非常に多いです。

実際、上記の様な業務までされている税理士事務所は多分ないと思われます。

給料計算はやって頂けるかも知れません。経営コンサルもされる先生もいらっしゃると思います。

しかし、日常業務の資金繰りや支払業務まで税理士事務所ですることはないと思います。

会社に常勤しないと出来ない業務ですから、通常は社内ですべきことです。

ここまでお話したら、ご理解して頂けるのですが、

相談者の経営者が、経営をやっている友人知人から「うちは全部税理士事務所でみてもらってるよ。」という言葉をそのまま受けて勘違いしている場合があります。

「みてもらっている」に対して「何をみてもらっているのか」を聞くことが殆どないのだと思います。

「うちは全部税理士事務所でみてもらってるよ。」という知人友人経営者も「経営全てを見てもらっている」と勘違いしているのだと思います。

会社の業績が悪くなったり、社内不正で横領が発覚した場合に、税理士事務所ともめることがあります。

「何で全部任せているのに、不正を発見できないのか」

「何で全部任せているのに業績が落ちる前に指導してくれないのか」

などといったトラブルがあるようです。

税理士の先生は、税金のスペシャリストで税務申告を代理する仕事がメインです。

ただ、税理士事務所に依頼されるときに「何をお願いするのか」をはっきりと確認していないことが問題なのだと考えます。

～何をして欲しいかハッキリ伝えよう～

税理士事務所側は、企業が依頼をしてくるのは「記帳・税務申告業務」だと思って請け、企業側は「申告は勿論、税理士だから会社の経営全てを見てもらえる」と思って依頼し、双方が勝手な思い込みのまま確認しない場合に問題が起こっています。

なので、お願いする企業側は、税理士事務所に「何をお願いしたいのか」「何をして欲しいのか」をはっきり伝えるべきです。

そのうえで、税理士事務所側が「何が出来て、何が出来ないか」を明確に言って下さるでしょう。

当然、記帳・申告業務以外の業務を依頼される場合は、料金もアップするはずです。ここもご理解しないといけません。

～誰の会社ですか？～

経営全て管理してくれる機関があるとしたら、その会社の経営者は何をするのでしょうか？

社員と同じ仕事をするだけですか？　それとも社長なので社員と同じ仕事すらしませんか？

本日は、これで失礼致します。

ご意見ご感想頂けると有り難いです。