『はた楽』を念頭に中小企業の発展繁栄とその企業に関わる全ての方々を

また、個人の方を幸せに導くコンサルを目指す経営コンサルタントで

幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本日は『ひたすら掃除を続け、悟りを開いた人のお話』と題して書かせて頂きます。

仏教の開祖、釈迦の弟子の「周利槃特(しゅりはんどく)」という方のお話です。

周利槃特は、釈迦の弟子の中でも頭が悪く、自分の名前すら忘れてしまう程だったそうです。

周りの弟子達からいつも、バカにされあまりにも自分が愚かだと嘆いて、弟子をやめようと釈迦を訪ねました。

「私は愚かなので、ここにはいられません。」と釈迦に言うと、

釈迦は言いました。

「自分を愚かだと言う者には愚かなものはいない、
自分を賢いと思っている者が、本当の愚か者だ」と。

釈迦は「君が好きなことはなんですか?」

周利槃特は「私はそうじが好きです」と言いました。

「だったら、『ちりを払い　アカを除かん』と唱えながら、その好きなそうじしなさい」と一本のホウキを釈迦は周利槃特に渡しました。

「それなら、私にもできそうです」

周利槃特は、『ちりを払い　アカを除かん』と唱えながら毎日そうじを続けました。

一年が経ち、二年が経ち・・・五年が経ち・・・十年・・・二十年が経ちました。

バカにしていた他の弟子たちも、ただひたすらそうじをする周利槃特に一目置くようになり、淡々とそうじをやり続けるその姿に、他の弟子たちが周利槃特を心から尊敬するようになりました。

そして、周利槃特は、仏教の「阿羅漢（アラカン）」の境地に到達したそうです。

「阿羅漢」とは、心の汚れや曇りを落として悟りを得ることです。

釈迦は、みんなの前で

「悟りを開くということは、たくさんのことを覚えることではなく、わずかな事でも徹底して行うことが大切なのです。周利槃特はホウキでそうじをすることに徹底して、悟りを開いたでしょう」

と周利槃特をほめたたえたというお話です。

ひとつのことを徹底してやることで、本人しかわからない得るものがあるのだと思います。

特に掃除は仏教では、心を磨くとか言われています。

周利槃特は、まさに２０年かけて心の汚れや曇りを落とし、磨いていったのでしょう。

そうじを推奨する有名な経営者は多くいらっしゃいます。

そうじをすることで、「気付く人」になるとよく言われています。

その効果で、社員の資質が向上して業績にもつながるのだと言われています。

私も実際掃除を毎日朝晩8年続けていますが、そうじをしていると今まで気づきもしなかった所に目が行くようになりました。

こんなところもあんなところも汚れていると気づくのです。

自分で言うのも何ですが、その気付けることが、家族に対して、お客樣に対して、色々なところで気づくことが多いように思います。

気付くとは、気配り・目配り的なことです。

やはり長く同じことを続けるということは、何でもない中に色々な思い考えが出てきたりするものだと思います。

そして、その中で、自分の反省もあり、変わっていけるのだと思います。

「凡事徹底」という言葉がこれですね。

余談ですが、

この周利槃特が、天才バカボンのレレレのおじさんのモデルとなったと言われています。

本日はこれで失礼致します。

最後まで読んで頂き有難うございました。