『はた楽』を念頭に中小企業の発展繁栄とその企業に関わる全ての方々を

また、個人の方を幸せに導くコンサルを目指す経営コンサルタントで

幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本日は『心得よう。善い行いも悪い行いも、いつか必ず返ってくる。』と題して書かせて頂きます。

蘇民将来(そみんしょうらい)という話をご存じでしょうか?

このお話は三重県伊勢地域にも伝わっていたり、備後国(広島東部)の「備後国風土記」の中にも書かれていたり、全国各地で伝わっているお話のようです。

内容は、地域で多少の違いはあるものの大筋では同じような内容のようです。

原文ではないですが、私が覚えている内容で書かせて頂きました。

先ずは下記、読んでみてください。

昔々、牛頭天王(ごずてんのう)という人がいました。ある日牛頭天王は嫁を探す旅に出ます。

旅の途中、日が暮れたので泊めてもらうところを探していました。

牛頭天王は、ある家に行き「一晩泊めてください」と尋ねました。

その家は、このあたりで一番のお金持ちの巨旦将来(こたんしょうらい)の家でした。

意地の悪い巨旦は「うちは貧しいから泊められるわけがない」と嘘をつき断りました。

困った牛頭天王は、しばらく歩いていると、ある家の前に来ました。

牛頭天王は「泊めてくださらないか」と尋ねた。

この家は、先程断られた巨旦の兄の蘇民将来の家でした。

貧しく慎ましく暮らしていた蘇民将来は「粗末な家ですが、どうぞお入りください」と優しく招き入れました。

蘇民将来は牛頭天王に、粟のご飯をたき、もてなしました。

翌日、牛頭天王は大変喜んで旅立ちました。

その後、牛頭天王は結婚し８人の子供が授かりました。

それから数年後、牛頭天王は再び蘇民将来を訪ねました。

牛頭天王は「あの時は助かりました。あなたにお礼がしたい。あなたの子供に茅(かや)で作った輪を腰に着けさせなさい。そうすればよいことが起こる」と言いました。

蘇民将来は、言われるままに茅の輪(ちのわ)を作り子供の腰に着けました。

その年、疫病が流行りほかの子供たちは次々に亡くなっていきましたが、蘇民将来の子供は助かりました。

巨旦一家は、全員疫病にかかり亡くなりました。

牛頭天王が、再び訪ねて来られ

「私の名はスサノオだ。今後再び疫病が流行ったら『私は蘇民将来の子孫である』と言って、茅の輪を着ければ病から生き残ることができる」と教えてくれました。

それ以来蘇民将来の子孫たちは、代々「蘇民将来」と書いた茅の輪を身につけ、それがお守りになって幸せに暮らしたという言い伝えが残っています。

この話からお分かりの様に、蘇民将来は貧しくも出来る範囲のおもてなしをしました。

弟の巨旦将来は、裕福でおもてなしできるにも関わらず、出来ないと意地悪をしました。

その代償でしょうか?　蘇民将来は疫病から助かる方法を知り、家族が全員助かりましたが、弟の巨旦将来の家族は、全員疫病にかかり亡くなることに・・・。

泊めてあげなかったら、命まで取られるのかと賛否あると思いますが、

善い事をすれば、善い報いがあり、悪い事をすれば悪い報いがあるということを昔の人々は、この話で伝えてきたのでしょう。

三重県の伊勢地域では、この言い伝えから注連縄に「蘇民将来子孫家門」と書かれた木札を付けてお正月から一年中飾っておく風習があるのだそうです。

インターネットでも「蘇民将来子孫家門」の木札がついた注連縄や木札の販売がされているようです。

私の住む地域でも、「蘇民将来子孫家門」の木札がついた注連縄を年中飾っておられるお店があります。

このお話に出てくる「牛頭天王」は、須佐之男命(すさのおのみこと)と言われています。

須佐之男命は、神宮(伊勢神宮)に祀られる日本の総氏神樣「天照大御神」の弟です。

須佐之男命は、このお話のように、疫病等あらゆる災いを祓う神樣として信仰されています。

八坂神社等で祀られる神樣です。

昨年から新型コロナウイルス感染拡大で、疫病退散のご利益の須佐之男命が祀られる神社のお参りが多いのではないでしょうか?

話が少々反れましたが、

人として優しく善い事をすれば、必ず自分に返ってくる。

逆に意地悪をすれば、それも自分に返ってくる。

もし、今、人に良くして頂けているなら、自分もしくは両親・祖父母・ご先祖樣が人に良くしてあげたのでしょう。

逆に、今、人から痛い目にあわされているなら、自分もしくは両親・祖父母・ご先祖樣が人に悪いことをしていたのでしょう。

今、自分がやっていることは、正しいことですか?

これが世の中の仕組みです。

本日はこれで失礼致します。

最後まで読んで頂き有難うございました。