『実語教』って知っていますか?
みなさ~ん! 幸せですかぁ~!
本日も今まで得てきた学びを記事にして皆さんのお役に立てる様、分かち合いをさせて頂きます。
以前2021年12月17日から2022年1月7日まで21回に分けて『実語教』について書かせて頂きました↓。
これは、平安時代に書かれたもので、鎌倉時代に普及した道徳書物です。
江戸時代では寺小屋の教材として普及したそうです。
この実語教の作者は誰か分からないようです。
原文は漢文で書かれてあり、全部で96句から出来ています。
過去の記事ですが↑、簡単な解説も書かせて頂いていますので、ご興味があればご覧ください。
道徳的なことが書かれているのですが、簡単に言えば、
とにかく勉強をして智恵をつけなさい。
他人に優しく、世の為人の為になることをしなさい。
特に人間関係を大切にしなさい。
というようなことが96句で表現されています。
どんなものか、一番初めの句をご紹介しましょう。
『山高故不貴 以有樹為貴』
(やまたかきがゆえにたっとからず きあるをもってたっとしとす)
山は高いから貴いのではない。樹木があるからこそ貴いのだ。
現代では、高い山は登山家が好んで登られるようですが、実語教では、ただ高いだけの山には立派には見えるだけだと。
しかし、山に茂った樹木は切って製材して材木にすれば、家を建てたり色々なものをつくる材料にでき、社会のために役立てることができる。そこが貴いのです。
別の例えで言うと、頭が良い人、周りから尊敬されるかもしれません。
しかし、その頭の良さを何に役立てるかで、価値観もかわってくると思います。
例えば悪事のためにその頭の良さを使うことは到底尊敬には値しません。
やはり、世の中に役立つように使って初めて価値があるというものだと思います。
と、こんな感じです。
実語教の著者は不明ですが、自分のこれまでの経験や先人から伝わった教えなどをまとめ後世に伝えようと書かれたのだと思います。
終戦の昭和20年以降から教育が変わり80年かけて徐々に「自分さえ良ければ」という思考が強くなったことで、世の中が変わってきてしまったと思います。
昨今では、隣に住む人の顔すら知らず「隣の人は何をする人ぞ」状態だとよく耳にします。
ガソリンスタンドはセルフになり、スーパー等もセルフレジで、またインターネットで買い物ができる時代でもあり、一言もしゃべらなくても買い物が出来る世の中で、人と交わることが減ってきています。
そんなことに慣れてしまうと、人との接点を持つことを嫌うようになる人も増えてきているようです。
そうするとコミュニケーションの取り方も分からなくなってくるのではないだろうか?
そうすると、気配り・心配りなどの対応が出来なくなり、人間関係にトラブルが増えていく原因にもなっていくのではと思うのは私だけだろうか?
江戸から明治になった頃、文明開化の風潮により西洋の学問が重んじられ、わが国伝統の倫理道徳に関する教育が軽視される情勢にあったことで、そんな状態を非常に憂慮された天皇陛下が、このままでは我が国が駄目になってしまうと考えられ12の徳目を盛り込んだ教育指針「教育勅語」を出されました。
「教育勅語」は終戦後は廃止になりましたが、これも『実語教』のような思いが込められたものです。
何が言いたいかといいますと、いつの時代も、海外の文化が入ってくると、海外のものがすべて素晴らしく、日本の文化思想が劣っているかのような錯覚をおこし、次第に日本の素晴らしいものが廃れていってしまうということです。
「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉があります。
(いつまでも変わらないものの中に、新しい変化を取入れていく)
新しい物・ことは取入れて行かなければ進歩はありませんが、しかし根底では変えてはならない部分もあると思います。
そこはしっかりと守りながら進歩を続けるべきではないだろうか?
本日はここまでに致します。
今日もみなさんに沢山の幸せがやってきますように!
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最後まで読んで頂き有難うございました。
本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
本日は、これで失礼致します。
ありがとうございました。
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