実語教が教えてくれる『山高故不貴･･･』
久しぶりに『実語教』から学んでいきましょう。
実語教とは、平安時代末期から明治初期に普及していた庶民のための教訓を中心とした書物です。
江戸時代には、寺小屋で今でいう道徳教育の一環として使われていたようです。
実語教は96句の漢文で書かれており、2句でひとつの教訓になっています。
今回は、一番初めに出てくる『山高故不貴 以有樹為貴』を取り上げます。
現代語訳すると、
「山はただ高いから貴いのではない。木が茂っているからこそ貴いのだ。」
これは『どんなに見た目は立派でも、中身が伴わなければ立派とはいえない。』という何事も見かけだけで判断してはならないという例えです。
しかし「木が茂っているからこそ貴いのだ」と読んで「何故？」と思った方もあるでしょう。
木は成長すると伐採して材木にして家を建てたり家具を造ったり世の中のために役立てることができるからです。
成績がいい人、スポーツが出来る人等々、様々な能力に長けた人がいます。
また、それを羨ましいとさえ思ってしまいます。
しかし、そんな能力が長けていることが立派なのでしょうか？
その能力を世の中のために役立つように使って初めて立派な価値となるのです。
ずば抜けた能力がなくても『世のため人のため』になることは様々だと思います。
自分にできる『世のため人のため』になることをしましょう。
本日はここまでに致します。
本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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最後まで読んで頂き有難うございました。
本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。
本日は、これで失礼致します。
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