業績不振に陥りやすい企業⑦「決断できない」
※決断
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。
本日は「業績不振に陥りやすい企業」の第7回目として「決断できない」について書かせて頂きます。
人生においてもビジネスにおいても、様々な決断をしなければならない時があります。
何事にもスピードとタイミングが大切で、中々決められず悩んでいるとチャンスを逃すことさえあります。
そのチャンスもピンからキリで、些細で経営にさほど影響のないものから重大で経営に影響するものまであると思います。
中々決断が出来ないタイプにも色々あるでしょう。
1.決断に時間がかかるタイプ
2.逃げて後回しにするタイプ
3.答えは出しているが、自信がなく言い出せないタイプ
4.答えは出しているが、他人の意見を優先するタイプ
5.本当にどうしたら良いかわからないタイプ
こんな感じでしょうか?
こんな話があります。
再建途上にある企業で、いくつかある一番新しい工場を売却すれば銀行に返済ができると社長は判断したが、父の代からの役員連中に「あれがあったから、ここまで来れたのだ。売却なんてありえない。」と猛反対にあった。
銀行は、一括返済のタイムリミットを伸ばしてくれたが、M&Aに乗り出した。
買収受け入れ企業を探してきたのだ。
そして、社長は何も言い出せずとんとん拍子に買収され、買収受け入れ企業より役員が送り込まれ、役職は降格された。
翌年、社長が当時売却を考えていた工場をその会社は売却して、M&Aに要した費用以上の値で売却できてM&Aに関わる費用を全て回収できたと言う。
あの時、他の役員の猛反対にあったが、会社存続のためには、工場売却を進めておけば、今頃・・・と悔やまれた。
また、滅多とないことでしょうが、逆に、決断が出来ずにたまたまか(?)結果オーライというものも確かにあります。
ですが、こればかりは結果を見てやり直すということができないし、その時の状況判断でしかありません。
経済は刻一刻と動いているわけで、何か不具合に気付けば、即決断して対応することが望ましいと考えます。
早く対処することで、深い傷を負うことは少なくなると思います。
決断できない優柔不断を解決するには、性格的なこともあり中々難しいかもしれませんが、あえて言うと、
1.完璧主義をやめる(完璧を求めるあまり決断できない場合)
2.自信をつける
3.今までの失敗を引きずらない
いずれにしても、中小企業では社長が決断を下さなければ前には進みません。
ただ、即決しない方がよいこともあり、その時の現状や背景で判断しましょう。
もっとも考えなければならないことは、その時の会社が進むべき最善の道を選ぶことです。
本日は、これで失礼致します。
ご意見ご感想頂けると有り難いです。
ご質問もお受け致します。
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