『はた楽』経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。

本日は『税金納めたくないですか？』と題して書かせて頂きます。

～納税意識～

昨日のお話しの続きです。

毎月計算書をつくると色々分かることがあり、

何か良くないことが発見できたら、改善して行けば損も減らせて利益につながるよというお話しでした。

それに反発される方が「改善して利益が出たら税金がかかる。だから少しは損してもいいよ。」と言われる。

本当にそれでいいのでしょうか?

本人が良いなら良いのですが・・・・しかし・・・ね。

税金を好んで払う人は多分いないと思います。　

これは給料の税金を勤務先が金額に応じて毎月控除し、年末には年末調整という計算をしてくれるので、自らが納税をしないことから、納税という意識が薄いし、毎月天引きされることから「納税」ではなく「取られる」という感覚ではないだろうか。

こんな感覚のまま起業するから上記のように、「税金がかかるなら、少しぐらい損してもいい」という発言が出るのではないだろうか?

つまり、税金を払うことは「損」というイメージがあるのでしょう。

本当に税金を納めることは「損」なのでしょうか?

～税金が少ない方がいいか？多い方がいいか?～

例えば、こんな会話があったとします。

Aさん「Bさん、うちはこの決算で10万円も税金納めたけど、あなたの会社のこの度の決算で、税金いくら納めた?」

Bさん「300万円納めたよ」

Aさん「うぇ～!　まじかよ～!　うちの30倍じゃ」

まぁこんな会話は普通はあり得ませんよね、しかも納税額なんて教えてくれませんよね。

このAさんは、Bさんの納税額を聞いて「馬鹿じゃないの!　なんでそんなに払うの?」と思うかもしれません。

その後、Aさんは今度はCさんに会ったので、Bさんと同じ質問をしました。

Aさん「Cさん、この度の決算いくら税金納めた?」

Cさん「恥ずかしいけど、30万円だ」

Aさん「何で恥ずかしいんだ?」

Cさん「だってそうだろ、毎日朝から夜遅くまで寝る間も惜しんで駆けずり回って30万円だよ。法人は利益の約30%の税金がかかるじゃないか。つまり、30万円の税金というと逆算すれば利益が分かるだろ。年間100万円しか儲からなかったってことよ。12カ月で割ったら10万円もないんだぜ・・・・」

AさんはCさんの発言にハッと気づかされました。

「そうか、うちは10万円だから約30万円の利益ってことだな。月平均25,000円の利益か・・・」

※この例え話を深くつつかないでください。計算書の内容次第で話が違って来ますが・・・単純に受け入れて聞いて下さい。

税金は利益(所得)に対して課税されます。

従って、利益が多ければ当然税金も多くなります。

Aさんは、はじめ税額の大小だけで損得を考えていました。

しかし、Cさんの話を聞いて気付きました。

税金は利益が多ければ多くなる。でも、利益が多ければ税金を払った残り(手取り)も多くなる。

①利益1,000万円－税金(30%)300万円＝700万円手元に残る

②利益100万円－税金(30%)30万円＝70万円手元に残る

①と②どっちがいい?　税額だけで言えば②の方が安くていいかもしれないが、①は税額は多いけれど残りも多い。

つまり、会社も個人も税金を沢山払う人がお金持ちだということになりますね。

～税金沢山納めたけどお金ないよ。なぜ？～

「うちは、税金300万円納めたけど、700万円もお金残っていないよ」という方もあるでしょう。

これは、よくある話です。考えられることは次の通りです。

①銀行借り入れの月々の返済金でなくなってしまった

②店舗改装や、機械設備などの固定資産に資金を費やした

③社長が多額の資金を持ち出した

他にもありますが、③はまれにありますが、①と②はよくあることです。

しかし、利益があり税金も多く納めたことで、返済もできたし設備投資もできたのです。

利益が少なければ、返済も設備投資も出来たとしても借入金残高が増えていると思います。

だから、先ずは税金を恐れることなく、嫌うことなく、会社の為・自分の為に利益を出すことを考えましょう。

そして、節税は最大限実施しましょう(節税は税理士先生にご指導してもらいましょう。)。　そのうえで納得して納税をしましょう。

「利益はいっぱいあげたい、でも税金は少なくしたい」こんなことは、脱税しない限りあり得ないことです。

脱税は犯罪であり、見つかれば、懲役刑や罰金が加算されます。結果的に損することになるでしょう。

正々堂々と儲けて、正々堂々と納税して豊かになりましょう。

本日は、これで失礼致します。

ご意見ご感想頂けると有り難いです。