『はた楽』を念頭に中小企業の発展繁栄とその企業に関わる全ての方々を

幸せに導くコンサルを目指す経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。

いつもありがとうございます。

おかげさまで三か月が経ち、今のところ毎日書かせて頂いております。

本日は『千年読み続けられた教訓の書物「実語教」』について書かせて頂きます。

実語教は、作者が不明らしく平安時代末期から明治初期にかけて普及した教訓書です。

江戸時代は、寺小屋の教材として非常に普及したそうです。

千年以上も読まれて来たということは、素晴らしい内容であることは間違いなく、沢山の偉人に影響を与えた書物なのではないかと察します。

読んでみると、96の句(漢文)から出来ており、現代でも通用する内容だと思います。

一部ご紹介致しましょう。

人肥故不貴　以有智為貴　

訳)　人は裕福だから偉いのではない。智恵が有るから偉いのである。

雖積千両金　不如一日学

訳)　いくら大金を積んでも、一日勉強したことの価値には及ばない。

幼時不勤学　老後雖根悔

訳)　幼い時に勉強せず、老いた後に悔やんでも、

尚無有取益　故讀書勿倦

訳)　何の得にもならない。だから本を読むことを嫌がってはいけない。

学文勿怠時　除眠通夜誦

訳)　学問を怠ってはいけない。寝る間も惜しんで毎晩、本を音読せよ。

師君仕昼夜　交友勿諍事

訳)　師に一日中仕えよ。友とは仲良くし、喧嘩するな。

己兄尽禮者　己弟致愛戯

訳)　自分より年長の者には礼儀正しく敬い、自分より年下の者は可愛がれ。

敬老如父母　愛幼如子弟

訳)　老いた人を父母のように敬い、幼い人を子供や弟妹のように愛せよ。

我敬他人者　他人亦敬我

訳)　自分が他人を敬えば、他人は自分を敬う。

己敬人親者　人亦敬己親

訳)　自分が他人の親を敬えば、他人は自分の親を敬う。

欲達己身者　先令達他人

訳)　自分の身を良くしたければ、まずは他人を良くしてあげなさい。

見他人之愁　即自共可患

訳)　他人が悲しんでいるのを見たならば、自分も一緒に悲しみなさい。

聞他人之嘉　即自共可悦

訳）　他人が喜んでいる声を聞いたならば、自分も一緒に喜びなさい。

見善者速行　見悪者忽避

訳)　他人の善行を見たなら自分もそれを速やかに行い、他人の悪行を見たなら自分はそれを行うな。

と、いうようなものです。

まとめると「勉強をして智恵をつけ、おごり高ぶらず、人を愛しなさい」と言った内容でしょう。

今も昔も、横柄になっては上手く生きていけないということは、変わっていないようです。

誰からも相手にされなくなると、生きて行けなくなりますよね。

明治初期からは「実語教」から「修身」という道徳教育に変わりました。

「修身」は、昭和20年の終戦まで存在しました。

これも、内容は以下の通りです。

家庭のしつけ　親孝行　家族・家庭　

勤労・努力　勉学・研究　創意・工夫　

公益・奉仕　進取の気象　博愛・慈善　

資質・倹約　責任・職分　友情　

信義・誠実　師弟　反省　正直・至誠

克己・節制　謝恩　健康・養生　武士　

愛国心　人物・人格　公衆道徳　

国旗と国歌　国際協調

以上の内容の勉強をしていたようです。

昭和20年なので、現在83歳の方まで、学校で「修身」の授業を受けていたことになります。

上の内容を見ていると、個人的には授業を受けてみたくなります。

戦後の道徳教育は、昭和20年以前のものとは雲泥の差があるのだと思います。

GHQが日本軍の強さの理由は何か調べた結果が、「神道」と「道徳」の存在だと気付き、どちらも排除されてしまいました。

GHQ撤退後、元に戻せたと思いますが、一度楽な方へ傾くと中々元には戻せないのでしょう。

それが、結果的に76年かけて、徐々に「自分さえ良ければ」という意識に変わって現在のような世の中になってしまったのでしょう。

でもまだ、完全に「古き良き心」を失った訳ではないでしょう。

その活動の一環で、私は

「日本の古き良き心を目覚めさせる『心覚塾』」を運営しています。

また、考案した「幸せプログラム『はた楽』」で眠った「古き良き心」の遺伝子を目覚めさせようとしておりますが、必要性を感じてくださらなければ、中々受け入れてくださらないのも事実です。

しかし、めげずに続けて行きたいと思っております。

「日本の古き良き心」は人間関係を良くするだけでなく、企業経営・政治にも取り入れることで世の中が益々幸せになれると思っております。

「日本の古き良き心を目覚めさせる『心覚塾』」と「幸せプログラム『はた楽』」が気になった方は、是非、当ホームページの「心覚塾」と「幸せプログラム『はた楽』」のページを覗いてみてください。

ということで、

本日はこれで失礼致します。

ありがとうございました。

千年読み続けられた教訓の書物「実語教(じつごきょう)」