経営者コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。
いつもお読み頂き誠にありがとうございます。

おかげさまで毎日書かせて頂いております。ありがとうございます。

本日は『「損益分岐点いくら?」　「えっ?何それ」　「え゛～!!!会社大丈夫?」』

と題して書かせて頂きます。

小企業の経営者で、損益分岐点を知らない方が非常に多いことに危機感を抱きます。

損益分岐点は、商売をする上でかなり重要な数値です。

先ずは、「損益分岐点」の解説から入りましょう。

損益分岐点の「損益」とは、「損」は赤字の意味。「益」は利益の意味。

計算書類に「損益計算書」という表がありますね。

損益計算書とは、利益(赤字)がいくら出ているかを計算する計算書です。

では、「分岐点」とは、道路等で２つ以上の方向に分かれる地点です。

ということは、黒字か赤字かの分かれ道。

こっちへ行くと黒字、こっちへ行くと赤字の分かれ道、つまり利益がプラスマイナスゼロの地点ということです。

まだ、これじゃ意味が分かりませんね。

利益の計算は売上から始まります。

なので、利益がプラスマイナスゼロの時の売上金額を「損益分岐点」と言います。

毎月赤字の会社は、損益分岐点をクリア出来ていないということです。

例えば社員から「社長、うちの会社は毎月いくら売って来たらいいですか?」と尋ねられたら「知るかぁ～!　売れるだけ売って来い!」では、話になりませんよ。

でも、損益分岐点が分からなくても、毎月損益分岐点以上の売上を確保できていれば、そんな会話でも特別問題はないでしょう。

しかし、業績が思わしくない場合、それでは対策も何もできません。

今より、最低でも×××××円は売らないと・・・と分からなければ仕入れ代金等予算も計算できません。

「売ってみないと、分かるか」は３０年以上前の商売です。

バブル期は、何をやっても儲かっていた時代、今はそうはいきません。

ということで、損益分岐点の算出方法へいきましょう。

一般的には、

損益分岐点＝固定費÷(1-(変動費÷売上高))　という公式があります。

変動費とは、売上に比例して増えたり減ったりする費用のこと。

例)仕入・材料費・外注費・給料(歩合給)・販売手数料等々

固定費は、売上に関係なく発生する費用のこと。

例)給料(基本給)・家賃・水道光熱費等々

以上のように経費を変動費と固定費に分ける作業が必要になります。

ですが、当方ではこの計算式ではなく、

(販売費および一般管理費+支払利息)÷粗利益率＝損益分岐点として算出しています。

※販売費および一般管理費とは、経費のこと。

粗利益率の出し方は、9/15の投稿で書きましたのでそちらでご確認してください。↓ 『労せずして、利益を叩き出す方法・・・』経営コンサルタントで幸せ研究家の藤井孝幸です。いつもお読み頂きありがとうございます。お蔭様で、毎日書かせて頂いております。宇部経営コンサルタント事務所当所…ameblo.jp

この計算は、経費と支払利息を経常的にあるものとして固定費とみた計算です。

当方は、これで算出して今まで問題になったことはありません。

例)一年の経費15,000,000円　　支払利息120,000円　　粗利益率２５％

　　(15,000,000+120,000)÷０．２５＝60,480,000円

　この例では、60,480千円を売って利益はゼロです。

　言い換えれば、経費と支払利息の固定費をまかなう売上は60,480千円ということ。

　60,480,000円÷12カ月＝5,040,000円　1か月の損益分岐点

　5,040,000円÷23日(月の営業日数)＝219,130円　1日の損益分岐点

　1か月・1日いくら売ればいいかの目安が分かります。

また、営業マンの人数で割れば、1か月1人いくら売ればいいかノルマを設定できます。

ただし、この数字をそのまま活用してノルマを課せないでください。

なぜか?

上の例で1か月の分岐点は5,040,000円です。営業マン3名いたとしましょう。

5,040,000円÷3人＝1,680,000円　一人のノルマです。

例えばこの３人が全員、1,680,000円売って「今月はノルマ達成したから、来月に回そう」と営業活動をしなかったらどうでしょう。

利益はゼロです。損益分岐点をクリアしてもそれは、利益ゼロの目標ですからそれ以上を売らなければ意味がありません。

なので、計算で出た額に２～３割はオンした額でノルマを課せないと利益はでません。

毎年申告が終わった後で、決算書から損益分岐点を算出しましょう。

もし、年度の経費に特別多額のものがあった場合は、固定費から除いて計算したほうがいいでしょう。

損益分岐点をいつもクリアして、毎月利益が出ている会社は、それだけで満足はしないでください。

クリア出来れば、損益分岐点を下げる努力をしてください。

損益分岐点を下げれば、売上は今までと変わらなくても利益が増えます。

そのためには、何をすれば良いか・・・・これはまたの機会に致しましょうか?

反響がございましたら、書かせて頂きます。

では、本日はこれで失礼致します。　ありがとうございました。

「損益分岐点いくらですか？」「えっ？何それ」「え゛～!!会社大丈夫？」