「慣れ」にはご注意を
※慣れ
本日は「『慣れ』にはご注意を」と題して書かせて頂きます。
「慣れ」には良いものとそうでないものがあると思います。
何を「慣れる」かにもよると思いますが、一般的には「慣れる」ということは良い意味の方が多いかもしれません。
本日は、継続して人に何かをしてあげる場合の『慣れ』について書かせて頂きます。
昨日の夫婦間のこともそうですが、新婚当初は互いにやってあげたりやってもらったりで、感謝の気持ちを「ありがとう」と表現していたはずなのに、時間の経過とともに「やって当たり前」になってきて、逆にやってもらえないと機嫌が悪くなったりしてくるでしょう。
また、ある企業で社長夫人が料理が好きで、昼の食事や休憩の時に手作りのものを振舞っていたのですが、はじめは従業員は有難く頂いて、社長夫人も喜んでもらって良好な関係でした。
しかし、毎日というのが結果的に「慣れ」につながったのです。
毎日料理が出されるのが当たり前になり、有難みが「慣れ」で無くなってしまったのか「今日は、これかぁ」と不満げな表現が目立つようになったといいます。
社長夫人は、それに腹を立て料理を出すことを辞めたといいます。
社長夫人としては、日々の感謝や労いの気持ちから、また料理が好きな事から喜んでもらいたくて始めたことだったのだと思いますが、毎日というのが良くなかったのでしょう。
人は継続してされたりしたりすると「慣れ」という感覚が働きます。
慣れてしまうと初めの感情が薄れて感謝等の気持ちを忘れて横柄にさえなってしまいます。
これは、ひとりひとりが気を付けなければ誰もが陥ってしまうことです。
戦後、高度経済成長で色々な物が発明開発され世の中が便利になってきました。
当時、洗濯機・冷蔵庫などは有難いものが出てきたと喜んでいたが、今となっては当たり前で「有難い」と思いもしなくなった。
でも、考えてみると冷蔵庫があるから長期間食品が保存できるわけで、洗濯機があるからボタン一つで洗濯してくれるわけで、こんな便利で有難いという意識がなくなっているのです。
恐らく、電気が使えなくなったら生きていけなくなるのではないだろうか?
そうすると、今まで電化製品がこんなに有難いものだったと反省させられるだろう。
慣れてしまって「当たり前化」してしまっていることが電化製品だけでなく、夫婦間・親子間であったり、社内の関係・お客樣との関係であったり、様々なところで「当たり前化」して薄れている有難いことがあるのではないだろうか?
身近なそんなところを省みて「ありがとう」と言葉にしてみては如何だろうか?
「そんな時間があるか」と言われる方もあるかもしれませんが、気付いたら沢山あると思われます。
そんな気持ちを取り戻すと、一日中なんらかの「有難い」という気持ちでいるようになるでしょう。
そうすると、心の波動が常に上がったまま維持でき、良いことを引き寄せることにもつながってくるはずです。
何でもないことですが、この何でもない「感謝」の積み重ねが、運の善し悪しに影響してくるのだと思っています。
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