『察する』能力が衰えていますね

日本には『一を聞いて十を知る』『目は口ほどに物を言う』『忖度』等の言葉があるだけに、言葉通り全てを語らずして心情を察することができるのが日本民族のようです。 

 しかし昨今では、人の気持ちを察する・心情を察する・悲しみを察する等の相手の気持ち・考え・思いをくみ取ることが出来なくなっている様です。 

 一時期『空気が読めない』という言葉が流行りましたが、これも以上の『察する』能力の衰えからでしょう。 

 なぜ、察する能力が衰えてしまったのか?　 

 私の勝手な推測ですが、パソコン・インターネット・スマホ・SNSというものが普及してしまったことで、面と向かってのコミュニケーションが激減したことにも原因があるのではないだろうか。 

 察するとは、相手の表情や声のトーンや雰囲気や目の動きや所作等からその人の今の状態を何となく感じとることです。 

 それは、文字やリモート等の画面越しでは、感じれないものです。 

 人は使わない能力はどんどん退化していくので、便利な世の中になればなるほど日本人特有の素晴らしい能力が衰退しているのだと思います。 

 また『察する』という能力は、相手の思いを感じ取るという意味からある種テレパシーに似たところがあると思います。 

 以前にも書かせて頂きましたが、オーストラリアの先住民アボリジニはテレパシーが使えると言います。 

 なぜ使えるのか聞いてみると「簡単なことさ。欲を持たないことと嘘をつかないことさ」と答えたそうです。 

 これを聞いて皆さんはどう感じただろうか? 

 昨今の世の中、色々な事件や事故や不祥事など毎日のように報道がされていますが、これらの発端は「欲」から始まりそして「嘘」を重ねて物事が大きくなって事件・事故・不祥事に発展しているのだと考えます。 

 恐らく、日本民族いや全人類は昔は「欲」も「嘘」もなく、アボリジニの様にテレパシーが使えたのではないだろうか? 

 それが、「欲」にまみれることでいつの間にか察する能力も衰えてしまったのかもしれません。 

 私は歴史が詳しい訳ではありませんが、私が知る限りでは昭和20年の終戦を境に日本の思想が変わってしまいました。 

 しかし、戦前生まれの方々が経済を動かしアメリカに追いつけ追い越せ、日本をもっと豊かに、便利な世の中にと様々な物を発明・開発して高度経済成長して暮らしが豊かになりました。 

 戦前生まれの方々が暮らしを豊かにして下さったけれども、物やサービスが溢れてくると『世のため人のために』から自社の利益、自己の利益を追求しはじめました。 

 利益追求は良いのですが、行き過ぎてしまい偽装・背任・詐欺などの行為までして求めるようになりました。 

 そういったことから『察する』能力が衰えてしまっているのだと思います。 

 『察する』能力は、あらゆる人間関係で役に立つ能力だと思います。 

 よく「気が利く」人がいますが、これは「察する」能力が長けているのだと思います。 

 今からAIの時代だと言われていますが、どこまでAIが発達できるのか分かりませんが、聞くところによると接客業はAIには難しいということも耳にします。 

 AIはどんなパターンをプログラムに組み込んでも「察する」ということは出来ないのかもしれませんね? 

 是非「察する」能力を鍛えましょう。 

 本日はここまでに致します。 

 本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。 

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 最後まで読んで頂き有難うございました。 

 本日の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。 

 本日は、これで失礼致します。 

 ありがとうございました。 

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